お子様のメンテナンスプログラム
4か月に1度の定期的なメンテナンスをお勧めしています。 はみがき練習、歯のお掃除、フッ素塗布を虫歯がなければ1~2回の通院で行います。
フッ化物の応用
フッ素の虫歯抑制効果を利用し虫歯の予防をはかる方法です。
歯が萌出して間もないほど高い予防効果が得られます。
フッ素とは?
フッ素はわたしたちの身体を構成する微量元素で、自然界のいたるところ(動植物、大気、川、雨、海、土、食品)に存在しており、わたしたちの身体には必要不可欠な物質です。
虫歯予防に使われているフッ素は、天然のほたる石や氷晶石から精製されたもので自然のフッ素そのものです。
フッ素は身体に影響はないの?
通常、虫歯予防に使用する量であれば特に問題は無く、安全な物質です。。
万が一、誤って一度に大量のフッ素を誤飲した場合には、牛乳を飲ませるか、吐かせた上で、病院で診察を受けてください。吐き気、胃腸障害、下痢などが主な症状です。
フッ素での虫歯予防ってどうやればいの?
フッ素での虫歯予防には次のような方法があります。
ご家庭と、歯医者さんとをうまく組み合わせて行うとより効果的です。
フッ素濃度 | 方法 | 効果 | |
ホームケア (ご家庭で) |
低濃度 | ・洗口法(うがい) ・フッ素入り歯磨き粉 |
・お口の中のばい菌をやっつけてくる ・初期の虫歯を治してくれる(再石灰化促進)。 |
プロフェッショナルケア (歯医者さんで) |
高濃度 | ・フッ素歯面塗布法 定期的な塗布が効果的です |
・虫歯になりにくい丈夫な歯にしてくれる |
※フッ化物のご家庭での取り扱いには注意が必要であり、またご家庭での継続使用がなかなか困難なため、当院では洗口法は行っておりません。
歯科専用品
市販の歯磨剤の約3倍のフッ素が配合されており効果的です。
スーパー、コンビニでは売ってません。
当院にて取り扱いしております。
フッ素は何歳くらいから使用するのがよいですか?
乳歯でも永久歯でも、萌出して間もないときほど、フッ素の効果は高いといわれています。歯が生えてきたら、出来るだけ早い時期のフッ素塗布をお勧めします。
キシリトール
キシリトールは、欧米諸国など世界各国で虫歯予防に使われており、日本でも1997年4月厚生省(現在の厚生労働省)に食品添加物として認可され、キシリトールガムが大ヒットしています。
キシリトールガムをたべることにより虫歯の予防効果があります。
キシリトールとは?
キシリトールは、白樺などの樹木から出された成分を原料とする天然甘味料です。
砂糖に近い甘さで、カロリーは砂糖の 3/4 (3Kcal/g)で、虫歯にならない甘味料です。
お口の中の虫歯菌をへらしてくれます。
初期の虫歯を治してくれます(歯の再石灰化を促進)。
キシリトールガムの選び方
キシリトールが入っていても、他の糖分が入っていれば効果は半減し、キシリトール自体も50%以上入っていないと効果がありません。
キシリトールガムの選び方としては、成分表にあるキシリトールの量と炭水化物の量に注目します。
歯科専用品
キシリトール100%ガム
スーパー、コンビ二では売ってません。
当院にて1000円(税込み)で取り扱っています。
キシリトール 118.6g、炭水化物118.6gと記載のときキシリトールの含有率は100%、
キシリトール 59.3g、炭水化物118.6gと記載のときキシリトールの含有率は50%となっており、
キシリトールの含有率 = キシリトールの量÷炭水化物の量×100
といった形になっております。
予防効果の高いキシリトール100%のガムをお勧めします。
規則正しい食生活
フッ素、キシリトールは虫歯予防には有効ですが、虫歯の原因の元を断たなければせっかくの予防処置も効果が半減してしまいます。そのためには
- おやつ(甘い物)のとりすぎ、ダラダラ食いをしない
- 食べたらきちんと歯磨きをする
- きちんと噛む(ゆっくり噛む)こと
をしっかり守ることが重要です。