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インプラントとは?

歯が抜けたあごの骨に、インプラント体と呼ばれるチタン製のネジ(人工歯根)を埋め込み、その上に、人工歯(上部構造)を装着する治療です。歯を喪失した部位に適した治療法の一つです。

インプラントの特徴

インプラント治療の利点 は抜けた歯の外観と機能を、歯根から歯冠まで修復できることです。

人が物を噛むときの圧力は、想像以上に大きいものですが、丈夫なインプラント(人工歯根)なら、天然歯と同様に機能します。

インプラントの最大のメリットは、きちんとした手入れをすれば、治療効果が長期間持続することです。

海外の報告ですが、35年以上前に治療を受けた最初の患者さんのインプラントが、今なお問題なく機能しているとのことです。

良い点

  • 天然の歯と同じ感覚で噛むことができる
  • 天然の歯と遜色のない高い審美性
  • 周りの歯に負担をかけない
  • インプラントがあごの骨に力を加えるので、あごの骨がやせるのを防ぐことができる

 

留意点

  • 歯を抜くのと同じ程度の手術が必要
  • 診査の結果、インプラント治療が行えない場合がある
  • 一般的な入れ歯やブリッジに比べて治療費が高い
  • インプラントは骨としっかり結合すれば天然歯と同様に食事を行うことが出来ますが、天然歯に比べ炎症や歯ぎしり、くいしばりに対しては弱い側面があります。
  • インプラントを埋入し、歯が入った後は炎症の原因であるプラーク(ばい菌の集まり)をブラッシングでしっかりと清掃することが大変重要です。ご家庭でのブラッシングはもちろんのこと定期的なメンテナンスを受けていただくことがインプラントを長持ちさせるためには効果的です。
  •  歯ぎしりやくいしばりのある方はマウスピースを装着していただき、インプラントや天然歯に加わる過剰な力を分散させる必要があります。
  •  喫煙される方ではインプラントの成功率が低下します。特に骨造成が必要な方は必ず禁煙していただきます。インプラントのみの方でも出来るだけ禁煙をお勧めします。

 

インプラント・ブリッジ・義歯(入れ歯)の違い

ブリッジ

良い点

  •  固定式なのであまり違和感がない
  •  天然の歯と変わらない審美的な修復が可能

留意点

  •  ブリッジを支えるために両隣の健康な歯を削らなければならない
  •  支えになる歯には大きな負担がかかり、将来的にその歯を失う原因になる場合がある
  •  ブリッジの橋の部分と歯肉との間に食べ物のカスがつまり、不衛生になりやすい。

義歯(いれ歯)

良い点

ブリッジでは対処できないような大きな欠損にも対応できる

  • 治療が比較的簡単で、通常の入れ歯なら治療費も安い

留意点

  • 噛む力が減退し、固い物を噛むのに苦労する場合がある
  • 取り外して手入れをするのが大変
  • 食べ物が挟まって口の中が不衛生になりやすい
  • ガタつきがあったり、留め金が気になったりして、口の中に違和感を感じやすい
  • 部分入れ歯の場合はバネで支えている隣の歯への負担が大きい
  • 見た目(審美性)がよくない場合がある
  • 発音がうまくできない場合がある
  • あごの骨がやせてくる

 

 

インプラントを長持ちさせるカギは 「メンテナンス」

インプラント治療は、成功率の高い治療で、インプラントの技術は目覚しく発展しています。 近年の研究報告では、インプラントが10年後口の中で機能している確率は約95%でした。

インプラントは、正しく利用することで、長持ちする治療法と言えます。

長く持たせるためにインプラント治療で最も大切なのは、治療終了後のメンテナンスです。
長く使い続けるためにも、定期的なメンテナンスに通っていただく必要があります。

 

インプラントの具合が悪くなったら

残念ながらインプラントはすべての方が一生使用できるわけではありません。

なかには除去しなければならないケースもあります。

インプラント除去は多くの場合「自分の歯」を抜くのと同じです。

インプラントを除去した場合、ほとんどの方が「再びインプラント治療」を希望されます。

その際はインプラントを抜いた部位の骨が回復したら、再度インプラント治療を行います。

ただし、骨の吸収が進んだ場合には再度のインプラント治療が不可能な場合があります。

インプラントが長持ちするように手入れを行い、定期検診を受けましょう!

 

当院のインプラントへの姿勢

当院では安全に確実を第1にインプラント治療を進めており、術前の診査、診断に重点をおいています。全症例において術前のCT撮影、コンピュータ上でのシュミレーション、インプラントの最適なサイズや植立方向を決定して、インプラント手術に望んでいます。

また、インプラント治療が終了した後も、インプラントを長持ちさせる為のメンテナンスも重視しています。

 

 

インプラント治療の流れ

1.診査・診断

  • 問診、触診、レントゲン写真、CT、歯列模型、口腔内写真

 

2.インプラント埋入前の処置・口腔内清掃

  • 残存歯の治療(歯周病治療、虫歯の治療、噛み合わせの治療など)
  • 必要に応じて骨移植など

 

3.インプラントの埋入手術(1次手術)

  • 埋入後、CT等で埋入位置の確認
  • ISQ値(インプラント安定指数)を測定しインプラントの初期固定の度合いを確認
  • 初期固定が十分であれば即日、仮歯を作成、装着して帰宅していただけます。
  • 初期固定が十分でない場合は、ヒーリングアバットメント(1回法※1)、またはカバースクリュー(2回法※2)を装着して帰宅していただきます。

※1 1回法:1次手術のみ1回の手術で終了

※2 2回法:1次手術に加えて2次手術(インプラントの頭出し手術)の2回の手術が必要

 

インプラントが骨と結合するのを8週間待ちます。

  • 1次手術から8週間後、再度ISQ値(インプラント安定指数)を測定しインプラントがしっかりと骨と結合しているか確認

 

4.2次手術

2回法の場合に行います。

  • 1次手術から8週間後、局所麻酔下にインプラント体上の歯肉を切除し頭出しを行います。
  • ISQ値(インプラント安定指数)を測定し仮歯またはヒーリングアバットメントを装着します。

 

5.仮歯の装着・修正

ISQ値が上昇して骨との結合が確認出来たら

  • 仮歯が装着済みであれば形態修正し歯肉の形態を整えます。
  • 仮歯が入っていなければ仮歯の作成、装着 →1週間後、形態修正し歯肉の形態を整えます。

 

6.最終補綴物(かぶせ物)の型取りをします。

  • 仮歯の調整から1週間後、歯肉の状態が良好であれば最終補綴物(かぶせ物)の型取りをします。
  • 当院では口腔内スキャナー(IOS)使用して型取りを行っています。

 

7.最終補綴物(かぶせ物)装着

  • 最終補綴物(かぶせ物)はジルコニアを使用しています。
  • 装着後は天然歯と遜色のない仕上がりを目指しています。

8.メンテナンス

  • インプラントを長持ちさせる為にはメインテナンスが重要です。
  • メインテナンスの間隔は患者さんのお口の状態により異なりますがおおよそ4ヶ月~6か月に一度の間隔で行います。

 

詳しくは、お気軽にお問い合わせ下さい。